供花の辞退について考えてみる

供花の申し出を断るという事

もし、喪主であるあなたの友人や親戚様が供花を出したいとの申し出を
してくれた場合、あなたならどうしますか?

ありがたく受け入れますか?それとも断りますか?

先日お客様との打ち合わせの中での会話なのですが、
そのお客様はご親戚さんがお花を出したいと言ってくれたことに対して、
お断りをしたそうです。

なぜかというと、お見舞いにもよく来てくれて良くしてくれた方だったそうです。
その上でお花を出してもらうなんておこがましいと思ったようです。

「気持ちだけで嬉しく、お互い仏事があった時に気を使うだけだからやめましょう」とお伝えしたと言っておられました。

確かにうなずける話です。供花を頂く側にとっては恐縮してしまう部分も
あります。

しかし、これは本当に正解でしょうか。

お花を出したいと申し出てくれた側、つまりこのご親戚様にとっては、
故人にお花を手向けたかったのではないのでしょうか。

供花やお供え物は、故人に手向けたいという気持ちであって、
ご遺族に手向けるものではありません。

それをご遺族に断られてしまうと、それに変わるものがないかなど
悩ましてしまうかもしれません。

例えば、供花とは別にお香典を1万円包もうと思っていたのが、もっと包もうかなどと、思われるかもしれません。

こういった事は、常に反対の立場を考えるとわかりやすいのかもしれません。

もし自分が「故人にお花をお供えしたいから申し出た」のに、
遺族に断られたら・・・。どう感じるでしょうか。

もちろん、悪気があって断られたのではないとわかっているので、
断られたからといって怒る人はいないと思いますが。