お坊さんを呼ばなく、心残り

お坊さんを呼ばないが、少し心残りな方へのご提案

前回は「お坊さんを呼ばない葬儀の方法 -無宗教-」をお伝えしました。

しかし、そうような方法を取り、それがすこし心残りの方がおられるという事実をお伝えします。

私どものお客様で実際に多いのですが、(多いというより、ほぼそうでしょうか。)お坊さんを呼ばない

無宗教で葬儀をしたいと考えているご家庭でも、故人の枕もとにお線香道具は必要だと考えています。

(*神道やキリスト教など仏教以外の信仰をしている方は除きます)

お線香をあげたいと思うのは、日本人の心といいますか、昔ながらに習っている部分があると思うんです。
しかも無宗教の方向で打合せをさせて頂いたあとのご質問で、
「初七日とか四十九日はどうするの?」と言われる事もあります。

これらの法要は、仏教の教えの元に行われる仏事です。仏教の葬儀をしたくない人にとっては本来は必要でないのです。

このことに関してはご説明をさせて頂くのですが、よくよく掘り下げてお話をうかがうと、
「家族は無宗教でしたいけど、親戚がどう思うか」と考えているご家庭もあるようです。

やはりお葬式といえばお坊さんに戒名を付けてもらって、お経をしてもらって・・・と考える方の方がまだまだ多いからです。

例えば喪主が亡くなったお母さんの息子とします。
お母さんには妹がいます。
息子は若い世代なので、無宗教でお葬式はしたいけど、叔母はお坊さんに戒名付けてちゃんとやってあげたいと思っています。

(ちゃんとという意味は、従来通りの仏教のお葬式=正式な葬儀と考えているからです)

もちろん叔母は、喪主である息子に決定権があるので、意見くらいは言えるものの、そんな葬儀はいやだと文句は言えません。

(心の中でどう思っているかは別としましょう)

そのような状況にいると、喪主はじめ、家族にもそういったしがらみが伝染するものなんです。

実際にこのような状況のまま葬儀を終えた方から、お話を伺うと、
「これでよかったのかな」と心残りの様な発言をされる方も多いのが事実です。

もし読者様の中で同じような状況になる可能性がある方にご提案です。

葬儀の時間内に宗教者を呼ぶ事に抵抗がある方は、火葬場で宗教者にご供養して頂いたらいかがでしょうか。

火葬場には多くの場合、告別ホールというのがあり、火葬場に到着した故人のお顔を見る事が出来てお焼香が出来き、

お坊さんにご供養して頂ける部屋があります。

 

時間は限られてはいますが、お坊さんにお経をして頂く事により(必要であれば戒名を授けて頂く事も可能です。)

無宗教葬儀で心残りの方に安堵感を与える事が出来ます。

今回は一つのご提案としてお聞きして下さい。