四十九日法要の準備②

菩提寺がない方の四十九日法要のお供え、準備について

菩提寺がない方が仏教でご葬儀をした場合、葬儀社にお坊さんを紹介してもらう形が多いと思います。

そのお坊さんに今度は四十九日法要の依頼をする場合です。

準備をするものや、やる事、流れなどは前回の記事、
「菩提寺がある人の四十九日法要のお供え、準備について」と基本的には同じです。

同じですが、確認をしておきたい事は、そのお坊さんが、法事の出来る場所をお持ちかどうかという事です。

どのような事かといいますと、法事のできない在家(ザイケ、つまり自宅など)で

布教活動なさっているお坊さんも沢山いらっしゃるからです。

皆さんがお坊さんに抱くイメージというのは、大きな山門があり、鐘つき堂があり、お墓があり、

座敷や本堂があり、、、というものではないでしょうか。

在家のお坊さんというのは、いわゆるそういう「箱」がありません。
在家のお坊さんに法要の依頼をする場合は、場所を考えなければいけません。

(葬儀に紹介をしてもらうお坊さんの活動場所で法事をしたいと初めからお考えの場合は

後々トラブルにならぬよう、紹介元の葬儀社などにどようなお坊さんなのかを聞いておく必要があります。)

法要場所の選択肢として、

1つ目に「ご自身の自宅」があります。

親族も少なくて、家族葬で葬儀を行ったご家庭は人数的にも可能でしょう。場所代もかからないですし、

ケイタリングなどの食事を取れば楽です。葬儀の時のお坊さんに来てもらう事が出来ます。

2つ目に「墓前で行う」があります。

霊園にすでにお墓をお持ちの方は、墓前で法要と納骨を同時に行う事ができます。この場合、

葬儀の時に紹介してもらったお坊さんに墓前に出向いてもらえます。

お坊さんに直接、又は紹介元(葬儀社など)と打合せします。
また、霊園の管理事務所にも連絡を取り、墓石彫刻(戒名彫)や納骨のために
石(カロート)を開けてもらう必要があります。
万が一葬儀の時のお坊さんに不満のお持ちの方は、お坊さんも紹介してくれる所が多いです。

次に「会館で行う」です。

葬儀の時に使用した会館や斎場が法要も可能な場所であれば予約できます。葬儀社や会館に問い合わせをしましょう。

人数が多くて自宅ではできない方や、まだお墓を持っていない方向けの選択肢です。

やはり同じくお坊さんに出向いて頂きます。終了後、ご遺骨を持って食事をする場所へ移動するなどは自由です。

あとは、仏事が許されているお近くのコミュニティーセンターや公共の貸しホール、集会所、料亭など、いろいろな選択肢があります。