遺影写真に使う写真がどうしてもない場合
前回のお話は「遺影写真の決め方、選び方」でしたが、
そもそも写真が全く無い場合はどうしたらよいのでしょうか。
ごく普通の人生を送られてきたご高齢の方は、現代人のように写真を撮るという
習慣自体が少ない時代を送られてきました。
またカメラを向けられるのが恥ずかしいという方が結構いらっしゃるので、無い事が多いのです。
実際にはどのご家庭も故人の写真が本当に1枚もないという事はほとんど
ないのですが、あったとしてもあまりにも若すぎる時の写真であったり、色褪せている写真がほとんどです。
葬儀社の担当によっては「葬儀に遺影写真がないと、困るのでこれでいきましょう」などと言って
無理やりな人も多いみたいですが、それは違うと思います。
どうしてもなければ、無理やり遺影写真を葬儀に飾らなくても良いです。
そもそもかつて写真というもの自体がない時代から葬儀は行われてきたのです。
長い葬送の歴史から考えると遺影写真を必ず飾るようになったのは
最近と言えましょう。
お坊さんなどの宗教者様からみても、遺影写真はなければないでも良いという
考え方のほうが多いです。お花と位牌が祀られていれば問題はありません。
葬儀に会葬に来られたご弔問の方は、祭壇を見たとき、写真がないことを少し疑問に思うかもしれませんが、
そこは葬儀社側の提案力があれば、おかしな事にはなりません。
例えば、若かりし頃の色あせたようなスナップ写真があったとしたならば、
弔問の方に見て頂けるようなコーナーを設けるという事も可能です。
無理やり気に入らない写真を使って大きく引き伸ばすよりは良いのではないでしょうか。
コメントをお書きください